祭竒洞

姑らく妄りに之を志す。

第二回電奇梵唄会に参加したという話をまとめないのとほぼ同じ

土曜深夜から新宿地下でwebアニメ的な何かを語るイベントに出てきました。

護法少女ソワカちゃん第二回電奇梵唄会
「如是我聞 核的窮理 はくちょう座X-1」
http://bombaye2.s-dog.net/

【会場】新宿ロフトプラスワン
【出演】kihirohito、伊藤剛 他
【開催日】2009.6.13(土)
【開場時間】24:00
【開演時間】24:30

護法少女ソワカちゃん」を知らない方は
http://www.nicovideo.jp/mylist/3633617#at_a
を上から順に見てみるといいんじゃないかしら。

各所の元ネタを知りたくなったら
http://sowaka.s-dog.net/


ロフトプラスワンでオールナイトイベントと言えばアレですよ奥さん、いまは亡き妖・怪談義ですよ。*1まさか妖怪ネタを聞いてニヤニヤしていた場所で、自分が壇上に上がることになるとは。しかも妖怪以外で。

そんな感慨を胸に抱きつつ、出演してきました。ここまでのあらすじやイベント全体について語り始めると際限がないので、ひとまずは当日の感想など。*2
詳しい内容は上記公式サイトのプログラム概要に譲りますが、宗教やらキャラ/キャラクター論やら80年代風味の趣味やらで読み解こうぜ!という素敵かつ無謀な企画。
私の仕事はトークの進行とタイムキーパーでした。溢れんばかりの知と愛でソワカちゃんについて語り続ける面々を押し留め、話題を先に流すお仕事。

メイン登壇者は
さくしゃさんことkihirohitoさん
テヅカ・イズ・デッド伊藤剛さん(id:goito-mineral)
必殺まとめ人ことsalty dogさん
monadoの方から来た奴monadoさん(id:leibniz)
宗教社会心理伊達男trickenさん(id:gginc)

ゲスト登壇者は
謎のアレンジャー礒村英司さん
サブカルの凄い人宇田川岳夫さん


……この濃ゆい面子相手にいったい何をどうしろと!?
とか言いつつ「ライトなファンだし」「小難しい話は小難しい人に任せよう」と開き直って好き勝手やってきました。
一番多く言ったセリフが「時間も押してますので」という血も涙もないぶった切りっぷりでしたが、楽しかったです。*3登壇者に「残り30秒でよろしく」「25秒でまとめて」と言ったら本当にやってくれたので感動しました。
壇上では自分が出来ることを出来る限りやったつもりです。gdgd進行とか、仕切りが魅力を削いでいたと思われた方がおられたら、手抜きとかではなく偏に私の能力不足です。申し訳ありません。

ちなみに壇上ではコスプレ強制だったので、私は「霊界ラヂオショー」の最後に出てくる狐面の男のコス。
D
進行役は登壇者と観客の橋渡しであるがゆえ、狐の仮面をかぶって境界的存在となったのだ、という適当な嘘をついてみたりする。ディスコミでもつげ義春でも鳥山明でも。ちょっと丸尾末広風味と言えない事もないですね。しかし、kihirohito作の動画中でも上位に入る再生数の低さで誰がわかるんだ、という感じですが、まぁ色々思い入れがあるので良いことにする。わかってくれる人もいたようですし。

で、今回思ったことのまとめ。
誤解を承知で極論すれば、今回のトークには緻密な論理の着地点など不要だったのではないかと。 構成上濃ゆいテーマを6つも詰め込んでいるのに、それが動画上映込み3時間で終わるわけがない、というのは当初から言われていました。
学術発表でも何でもないトークショーなのだから、今回はお客さんに楽しんでいただくことが一番。その上で、今回の眼目は「「語って楽しい」ソワカちゃんの魅力を知っていただけたら」*4ということなので、語り足りなそう、あるいは聞き足りないという感想はある意味ひそかに期待していた通りでした。それはつまり、聞いて頂いた皆様にソワカちゃんを小難しく語る快楽や、まだいくらでも語る余地があることを(再)認識してもらえたことを指していると考えるからです。
この第二回電奇梵唄会の続きを(反論も含めて)各人の心の中や身内やネットで開催してくれれば、トーク登壇者の一人としては嬉しい限りです。


「徹夜でソワカちゃんを小難しく語る」という狭っ苦しい門を入らねばならないにもかかわらず、お客さん(中継見て下さった方々も含め)が皆暖かく見守って頂けたことは、何よりありがたかったです。イベントの頭では「物好きな」なんて言い方をしましたが、本当に感謝しています。

それと、内向きな感想になるのは本意ではないので一言だけに留めますが、運営の皆様ありがとう。

梵唄会に関わった皆様一人一人が楽しんで頂けたなら、そしてその楽しみに自分が少しでも寄与していたなら、望外の喜びです。


おまけ
第二回電奇梵唄会は信者からソワカちゃんへの「徹夜で書いたラブレター」だったんじゃなかろうか、と今になって思う。愛がほとばしってて恥ずかしい、いい思い出ですね。そんなこと言ってるこの日記も梵唄会への「徹夜で書いたラブレター」かもしれない。

*1:もしかしたらイベント続いてるのかもですが。

*2:経緯等については要望があればまたいつか。

*3:伊藤先生に「彼はラカン的だね」と言われました。暴力的にセッション(トーク)を切断するという意味の由。

*4:イベント発起人挨拶より